HSKの対策として、とにもかくにもまずは大切なのは、過去問を解くことだと思います。
理由は3つあります。
①問題傾向に変化があるから
例えば5級の作文問題の2問目に、
「写真が与えられ、80字程度でその写真を説明する」という問題があります。
この問題、HSKの日本公式ページの各級の紹介内「実際の問題例の一部」を見ると、標識の写真が出ています。
しかし、ここ最近(2016年時点でここ数年)、標識の写真を見せて、これを説明しろ、という問題は出ていません。
また、モノ(たとえば電池などのモノ)の写真も以前は出ていたようですが、最近は出ていません。
出るのは、人物が1人や2人出て、しゃべっていたり、電話をしていたり、仕事や勉強をしていたりといった日常の一場面の写真です。
なので、それに合わせた対策をするべきです(具体的な5級の作文対策の裏ワザはこちら)。
その最新傾向をつかむためには、やはり最新の過去問を解いてみることが大切です。
②時間配分を練習するため
読解部分と作文部分は時間との闘いです。
特に、6級は難関で、長文問題が大量にあるため、一刻の猶予も許されません。
そのため、例えば読解の第一部分の「誤りのある文を選択する問題」はめちゃくちゃ難しいので、一番最後にまわす、ということは、多くの人がとっている戦略です。
このような戦略を自分なりに決めていくために、たくさん過去問をやる必要があるのです。
ほかにも、聞き取り部分のはじめに放送される内容は、毎回同じです。
なので、その放送中は、答えの選択肢を確認する時間に充てる、などの戦略もあります。
③単語は文章のなかで覚えると覚えやすいから
HSK対策として、
単語帳などを使って、自分の受ける級に出てくる単語(例えば6級なら5000語)を
ひたすら覚えようとするやり方がありますが、あまりオススメできません。
単語ひたすら覚えるのってつまらないですよね。暗記の効率も悪いです。
それよりは、実際に過去問を解いて、そこに出てきた単語を覚えるほうがずっと効率がいいです。
特に読解部分に出てくる長文は、理科や社会の分野の読み物や小さな物語だったりして、読むのが少しだけ楽しいです。
それをたくさん読んで、そこに出てきた知らない単語をマスターすれば、物語に関連して単語を覚えられるので、より記憶に残りやすいのです。
このように、過去問対策がHSK合格への近道であることは間違いありません!
受験を決めたらとにかく過去問をひたすら解きまくりましょう。
過去問はどこで手に入れる?
HSKの過去問は本屋さんやamazonで買うこともできます。
受験を決めたなら、これはもう1冊買ってしまうのがいいかと思います。
もし、お金をかけたくない、またはまだ受験を迷っている場合は、
3回分の過去問ならば、中国語のHSK公式ホームページに載っています。
http://www.chinesetest.cn/godownload.do
こちらは、最新のものにするため、ホームページに飛んだら再読み込みしてみてください。
「样卷类」のカテゴリのなかに、それぞれの級の3回分の過去問があります。
なんと、リスニングの音源もダウンロードできます!
「听力音频文件」と書いてあるところをクリックしてください。
難点は、解答に関しては、答えのみで解説がないことでしょうか。
解説がほしければ、やはり本を買って解かれることをオススメします。
過去問を解いて、効率よく勉強し、HSK試験を突破しましょう!